2003-04-16 第156回国会 参議院 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号
西中国山地のクマタカの観察をしている広島クマタカ生態研究会の調査では、一九八〇年代初めまではほぼすべてのつがいが毎年繁殖に成功していたけれども、九六年から二〇〇〇年の繁殖率は一二・三%と急速に低下をしている。また、日本イヌワシ研究会の調査でも、一九八一年のイヌワシの繁殖率は五五・三%だったけれども、九〇年代には二〇%台に落ち込み、危機的状況が続いている。
西中国山地のクマタカの観察をしている広島クマタカ生態研究会の調査では、一九八〇年代初めまではほぼすべてのつがいが毎年繁殖に成功していたけれども、九六年から二〇〇〇年の繁殖率は一二・三%と急速に低下をしている。また、日本イヌワシ研究会の調査でも、一九八一年のイヌワシの繁殖率は五五・三%だったけれども、九〇年代には二〇%台に落ち込み、危機的状況が続いている。
私、広島クマタカ生態研究会の飯田さんのお許しを得て、その調査をグラフにしてみました。(図表掲示) 西中国山地におけるクマタカの繁殖成功率は一九八三年には一〇〇%でした。それが、八〇年代前半の年平均でも八五・七%で比較的良好だったんですが、年々急激に落ち込んで、九五年から非常に下がっているのがおわかりいただけると思います。